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Conflict

明けましておめでとうございます・・・ってもう二月も後半ですね(^^;;

最近、救急車のたらい回しや救急指定病院の閉鎖がニュースになっています。

正月明けに高校時代の友人たちとスキーに行った友人のうち

二人が医師なんで、そんな話題も出てきました。

以前に脳外の専門医が腹部外傷の患者を診て、最終的にはお亡くなりにになり

裁判になって、結局医師側が敗訴になった事が有ったそうです。

それ以来、自分の専門外にはなるべく手を出さない・・・そんな司法の判断も有って

救急車のたらい回しに拍車を掛けているのかもしれません。

私の仕事の場合でも同様に色々な方が駆け込んできます。

明らかに専門外の場合は知り合いのショップを紹介したりするのですが

やはりどこに行っても診てもらえず「何とかして下さい・・」なんて

依頼も最近増えています。

以前に勤めていたショップで、カワサキのW1をお持ちの方が

お見えになりました。

「例え治らなくても良いです・・・診るだけ診て下さい」

私を含めて"このバイク以外には乗る気が無い・・・乗れない”

そんな思い入れの強いお客様もいらっしゃいます。

県をまたいで訪れたお客様を門前払いすることは私には出来ませんでした。

圧縮もほとんど無く、腰上をO/Hする以外に治す手立ては有りません。

少し時間が掛かりましたが、何とかO/Sのピストン・リングを探し出し

修理をする事が出来ました。

引渡しの際に

「みんな同じ様なツナギを着て、バイク屋の看板を出してるが

私のバイクをまともに診ることも無く門前払いばかりでした。

本気で治そうと思って真剣に話を聞いてくれたのはあなただけです。」

そう言って修理代の他に、畑で採れたというほうれん草をたくさん頂きました。

農業を営まれてるお客様が、自分で作った作物をプレゼントしてくれるなんて

これ以上の幸せは有りません。

結果、修理は成功しましたが万が一どうにもならなかったとしても

このお客様は私を責める事無く納得してくれた様な気がします。

「お客様は神様です」なんて言葉が有りますが、誤解を恐れずに言えば

私はお客様を神様だとは思ってません(商売人失格かな!?)

ただ、自分の持てる知識・技術を全て出し切ってお客様の要望に応えるのが

国からお墨付きをもらった整備士としての使命だと思ってます。


最近お客様根性丸出しで、自分の名前も名乗らず電話やメールを

寄越す輩が増えて来た様な気がします。

そんな連中に限って「あーじゃねこーじゃね」と難癖をつけたり

解決困難な事を言って来たりします・・・

前出の救急医療の話ではありませんが、後でトラブルになるような

お客様とは私はお付き合いしたく有りません。

残念ながら修理の依頼をお断りする場合も多くなってきました。

本当にバイクを愛する人には努力は惜しみません、ただ中途半端な

要求をする人が多く、そういうお客様に限って後から

あーでもないこーでもない言う人が多いのも現実です。

「お客様根性」を盾にそんな相手をさせられるのものうんざりですし

残念ながらそんな時間の余裕も有りません。


自分の権利を振りかざすのも結構ですが、お客様としての

義務も存在するはず・・・それを無視すれば結局自分が

一番困るという事がそんな一部のお客様に分かってもらえれば良いのですが・・・
by dfactory | 2008-02-18 21:59
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